とりあえずその日の仕事を終え、帰宅する途中もラジオをずっと聞いていました。明日以降どうなってしまうのか想像もできませんでしたが、まずは家に帰って、家の様子や家族の無事を確認しました。
また、宮城県気仙沼市に私の幼なじみが住んでいるので、安否の確認をしたかったのですが、電話はつながらず、メールも届いているのかどうかわからない状態なので、不安でしたが、きっと大丈夫だと思い、落ち着いたらまた確認しようと考えています。
テレビでは被災地の様子を伝えていて、すぐ隣の県がとんでもないことになっているという現実をいやでも直視せねばならず、インターネットはつながらない状態だったので、今はまず気持ちを落ち着けて、混乱したり、無駄な電気を使うのはやめようと思い、すぐに就寝しました。
土曜日の朝、携帯を見ると、緊急地震速報が入っていて、栃木で地震があったと出ていました。なぜ栃木? と思いながらテレビを見ると、長野や福島などでも地震があったというようにニュースで流れていて、それを見ていたらグラグラと家が揺れる余震があったりして、不安と混乱を隠せない状況でした。
その日は仕事だったので、いつもより早めに家を出ました。
幸いなことに天気はよく、気温も高くなりそうだったので、停電になっている地域の人たちにとっても一安心といった感じでしたが、コンビニに寄ってみると、弁当やおにぎりのコーナーには何もなく、パンのところもひとつふたつあるだけで、ガラ空きになっていました。
それを見ると、私の地域では地震による直接的な被害はなかったものの、東北地方の物流の拠点になっている仙台がある宮城県で大きな地震があったことによる影響は甚大だということを明確にさせられました。
街の様子は、午前中から様子がおかしく、スーパーやガソリンスタンドが異常なくらい混雑していて、道路も渋滞しています。
いったい何の渋滞かと思ったら、ガソリンスタンドに入るために左折する車がものすごい行列になっていて、そのため、仕事で使う車に給油もできず、ガス欠になったらどうしようと心配でした(なんとか間に合いましたが)。
午後から夕方に入ると、停電が復旧した地域も増えてきていて、街も少しずつ落ち着きを取り戻しているようでした。
とはいえ、食料品やガソリンが入手困難なことに変わりはなく、仕事の帰りでもスタンドやスーパーは混雑していましたが、あわてて食べ物を買い占めたりするようなことはしたくなかったので、ちょっとだけ買い物をして帰宅しました。
地震自体は、たまに余震はあるものの、大きな影響はなかったのですが、福島県の原発の事故のニュースが大きく取り上げられていて、地震とは違った形での不安が広がっていることで、一体いつになったら落ち着くのか、先が見えない状況に胸が苦しくなりました。
節電のため、その日も早めに就寝しました。
つづく
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